事故で自動車保険を使うと保険料はいつから、いくら上がる?値上がりを抑える方法は?

「自動車保険を使うと、保険料が値上がりします」

…それは間違いありませんが、いつから、いくらぐらい保険料が上がるのでしょうか?

今回は、保険料が上がってしまう仕組みを解説しながら、保険料アップを抑える方法をまとめます。

保険を使うと、保険料が上がる仕組み

自動車保険には、「等級」と呼ばれる割引の仕組みがあります。

一言で言えば、こういう仕組みです。

事故が少ない人は、保険料を割り引きますよ。

事故が多い人からは、保険料を多めにいただきますよ。

自動車保険業界の共通の仕組みなので、どの保険会社で入っていても同じです。

事故で保険を使うと、この等級が下がってしまいます。

等級は、自動車保険で一番大きな割引です。

最高の20等級になると、63%もの割引が適用されます。

等級が下がってしまうということは、割引率が小さくなってしまうということです。

とはいえ、一度使って下がった等級も、事故がなければまた上がっていきますので、しばらく経てばまた安い保険料に戻りますよ。

等級を確認する方法

今の等級を確認するには、自動車保険の証券を見るのが一番簡単です。

必ず記載がありますよ。

いつ上がる?

事故で保険を使ったあと、保険料が上がるのはいつからでしょうか?

答えは次回の保険の更新のときです。

例をあげてみましょう。

  • 保険のスタート(保険始期):2017年8月1日
  • 事故をしたのが2017年の12月10日

このケースだと、2018年の7月までは今の保険料が続き、8月1日から値上がりした保険料になります。

事故で使っても即座に保険料が上がるわけではなく「保険の更新時」に変わるんです。

いくら上がる?

では、いくらぐらい保険料が上がるのでしょうか。

事故の種類によって違いがありますが、基本は「3等級ダウン・事故あり3年」が適用されて、保険料が上がります。

例外として、相手のいない事故(自損事故)や災害で車両保険だけを使った場合には「1等級ダウン・事故あり1年」が適用されます。

通常は「3等級ダウン・事故あり3年」

3等級ダウンになると、3年間は割高な保険料が続くことになります。

どれくらい変わるか、例をあげながら見てみましょう。

【試算条件】

  • 保険の種類:THE クルマの保険(損保ジャパン日本興亜)
  • 等級:20等級
  • 車:ホンダフィット(平成25年式)
  • 年齢条件:35歳以上限定
  • 使用の用途:日常レジャー
  • 免許の色:ゴールド免許
  • 対人賠償:無制限
  • 対物賠償:無制限
  • 人身傷害保険:5,000万円
  • 弁護士費用特約

保険を使って、3等級ダウン・事故あり3年が適用されるとどうなるでしょうか。

適用される等級 割引率 年間の保険料
現在 20等級(事故なし) 63% 33,530円
翌年 17等級(事故あり) 38% 53,140円
翌々年 18等級(事故あり) 40% 51,590円
3年後 19等級(事故あり) 42% 50,020円
4年後 20等級(事故なし) 63% 33,530円

3年間にわたって、一年間で約20,000円の保険料アップになることが判りました。

もう一つ、今度は車両保険に入っているケースをシミュレーションしてみましょう。

  • 保険の種類:THE クルマの保険(損保ジャパン日本興亜)
  • 等級:10等級
  • 車:ダイハツタント(平成27年式)
  • 年齢条件:35歳以上限定
  • 使用の用途:通勤通学
  • 免許の色:ブルー免許
  • 対人賠償:無制限
  • 対物賠償:無制限
  • 人身傷害保険:5,000万円
  • 車両保険:一般車両保険120万円
適用される等級 割引率 年間の保険料
現在 10等級(事故なし)  45% 86,780円
翌年 7F等級(事故あり) 20% 128,690円
翌々年 8等級(事故あり) 21% 127,150円
3年後 9等級(事故あり) 22% 125,590円
4年後 10等級(事故なし) 45% 86,780円

1年間につき4万円ほどの保険料アップが、3年続いています。

車両保険に入っていると、もともとの保険料が高いので、上がり幅も大きくなってしまっています。

「1等級ダウン・事故あり1年」のケース

次のようなケースでは、「3等級ダウン・事故あり3年」ではなく、「1等級ダウン・事故あり1年」が適用されます。

  • 台風、竜巻、洪水などで車が被害を受けた
  • いたずらで、車に傷をつけられた
  • 走行中に、飛び石があたりフロントガラスにヒビが入った

1等級ダウン・事故あり1年の場合には、保険料が割高になるのは1年間だけです。

翌々年からは、元の水準に戻ります。

先ほどの例を使って、保険料の上がり方を確認してみましょう。

  • 保険の種類:THE クルマの保険(損保ジャパン日本興亜)
  • 等級:20等級
  • 車:ホンダフィット(平成25年式)
  • 年齢条件:35歳以上限定
  • 使用の用途:日常レジャー
  • 免許の色:ゴールド免許
  • 対人賠償:無制限
  • 対物賠償:無制限
  • 人身傷害保険:5,000万円
  • 弁護士費用特約
適用される等級 割引率 年間の保険料
現在 20等級(事故なし) 63% 33,530円
翌年 19等級(事故あり) 42% 50,020円
翌々年 20等級(事故なし) 63% 33,530円

保険料アップを抑える方法は?

等級ダウンによる保険料アップを抑える方法には、どんなものがあるでしょうか?

検討するべき順番に、3つの方法をご紹介します。

  1. 保険を使わずに対応する
  2. 安い保険会社を探して切り替える

1. 保険を使わずに対応する

保険を使って、3等級ダウン・事故あり3年になってしまうと、3年間は割高な保険料が続きます。

もともとの契約内容によってどれくらい上がるかが変わってきますが、目安としては3年間で5万円~15万円程度、保険料が割高になると思ったほうがいいでしょう。

もし事故の損害が小さく、数万円の支出で済んでしまうような場合には、「あえて保険を使わずに対応する」のも一つの方法です。

「保険を使ったときの値上がり金額」と「事故の解決にかかる費用」を比べてみて、保険の値上がりのほうが高いようであれば、保険を使わずに済ませるほうがおトクです。

一方、被害が20万円以上になってくると保険を使ったほうがおトクなケースが多いでしょう。

 

 

2. 安い保険会社を探して切り替える

保険を使ったほうがおトクなのであれば、迷いなく保険を使いましょう。

保険を使ったら、次の更新のタイミングで割高な保険料が提示されるはずです。

更新の案内が来て「ちょっと高いなぁ」と思ったら、保険会社の比較をしてみましょう。

とはいえ、一社一社見積もりを取るのは時間も手間もかかりますよね。

そういうときには、自動車保険の一括見積もりサービスがおすすめです。

5分ほど入力するだけで、最大20社の見積もりを取ることができます。

一括見積もり大手のインズウェブでは、平均で30,035円も保険料が安くなっていますよ。

 

 

インズウェブ自動車保険一括見積もり

「事故で使ったばかりなのに保険会社を変えても大丈夫なの…?」

「まだ事故が全部解決していないんだけど…」

ご心配もあるかもしれませんが、何も問題はありません。

事故で保険料が上がるときに、保険を見直すのはよくあることです。

事故が完全に解決していなくても、保険会社を変えることはできます。

3. 補償の内容を見直す

保険会社を変えないのであれば、最後の手段としては補償を見直すしかありません。

ただし、補償を削るのは最後の手段にしておきましょう。

あまり安易に補償を削ると、保険に入っている意味がなくなってしまうからです。

どんなに補償を見直すといっても、これくらいの内容は最低限必要です。

  • 対人:無制限
  • 対物:無制限
  • 人身傷害保険:3,000万円

もし車両保険に入っているなら、その部分を見直すのはありでしょう。

車両保険は、もともと保険料が高いからです。

割高な保険料になっている期間は車両保険を外しておいて、元の水準に戻ったらもう一度つける、という方法も考えられます。

車両保険については、こちらの記事で詳しく解説しています。

車両保険。エコノミーと一般(フルカバー)のどちらを選ぶ?相場は?

「等級を偽ること」はできない

事故で保険を使ったときに保険料が上がってしまうのは、等級が下がってしまい、割引が少なくなるのが理由です。

等級は自動車保険の業界共通の仕組みなので、A社からB社へと保険会社を変わっても下がった等級を取り消すことはできません。

また、保険会社にウソの等級を申告することは絶対にやめましょう。

保険会社は、等級のごまかしがないように、情報共有システムを持っています。

ウソの等級を申告しても必ずバレてしまいます。

保険を契約するときには何も言われませんが、2ヶ月くらいすると本来の等級で入り直すように通知がきます。

等級をごまかすことはできませんのでやめておきましょう。

まとめ

いかがでしたか。

事故で自動車保険を使ったときには、保険料がかなり上がってしまいます。

保険料が上がってしまうのは仕方ないとしても、上がり幅を抑えることはできます。

例えば、50,000円上がるのと、30,000円上がるのとでは全然違いますよね。

この記事の内容をうまく活用してみてくださいね。